皆さんは「テンバガー」という言葉を聞いたことありますか?株価が10倍以上に成長する銘柄のことをいいます。
個別株投資になるので、初心者の人にとってはリスクは高いですが、少額で投資すると面白いかもしれません。
この投稿では、テンバガーについての解説をしていきます。
テンバガーを見つけるための考え方 ~ピーター・リンチの言葉より~
ピーター・リンチというアメリカの有名な投資家がいます。彼は1977年から1990年の間にフィデリティインベストメンツでマゼランファンドのマネージャーとして、年平均収益率29.2%、資産を約13年間で700倍という素晴らしい結果を残しています。彼はテンバガーの見つけ方として、
- 「テンバガーを見つけるには、まずは自分の家の近くから始めることだ。裏庭になければ、商店街や職場である。」
- 「話題の銘柄や証券会社の推奨銘柄、専門誌の『今週の銘柄』などは無視して、自分自身の調査に基づいて投資すべきだ。」
とアナリストなどのプロの分析より、身近に起きている現象や家族のひと言にヒントがあると言っています。
では具体的にテンバガーを探す基準をみてみましょう。
テンバガーの探し方① 上場して5年以内
ピーター・リンチはテンバガーを見つける1つの基準として
「中小小型株か業績回復株か」
と言っています。中小小型株は様々な定義がありますが、1つの目安として
上場して5年以内の銘柄
と考えていいでしょう。理由としては上場して日が浅い方が、事業を拡大する「伸びしろ」が大きいからです。
テンバガーの探し方② 時価総額が300億円以下
単純に考えると、時価総額が小さい企業の株の方が大きくなりやすいです。
時価総額が100億円と1000億円の企業の例で考えてみましょう。
時価総額 (現在) | 時価総額 (10倍) | 差額 | |
A社 | 100億円 | 1000億円 | 900億円 |
B社 | 1000億円 | 1兆円 | 9000億円 |
- 時価総額が100億円(A社)が3倍になるための差額 ⇒ 900億円
- 時価総額が1000億円(B社)が3倍になるための差額 ⇒ 9000億円
と時価総額が少ない銘柄の方が、10倍になるための額も少ないです。そのため、時価総額が少ない銘柄の方がそもそもテンバガーになりやすいのです。
一方で、時価総額が少なすぎると企業の成長性が期待できにくいので、時価総額が100億円以下の銘柄はテンバガー候補から除外すべきでしょう。
テンバガーの探し方③ 創業社長が現役
創業社長は
- 経営に対する覚悟や責任感、影響力が格段に高い
- カリスマ性をともなったスピード感のある経営判断を下せる
という特徴があるため、企業が急成長する可能性が高いです。
具体的な社長(CEO)としては
- ソフトバンクグループ:孫正義
- ファーストリテイリング:柳井正
- フェイスブック:マーク・ザッカ-バーグ(CEO)
- テスラ:イーロン・マスク(CEO)
が挙げられます。
テンバガーの探し方④ 増収率が高い
増収率(売上高の伸び率:成長性)が年20%以上が望ましいです。
※増収率=(今期売上予想÷前期売上高×100)-100
そして、増収率が20%以上の企業は売上高が4年で2倍になっている企業のことです。
ピーター・リンチ氏の急成長株の見解は
「年に20~25%の成長を遂げ、うまくすれば株価は10倍から40倍、あるいは200倍になりそうな積極性のある小企業」
というもので、増収率が20%以上の企業が非常に可能性があると言っています。
テンバガーをさがしてみよう
以上がテンバガーの探し方でした。四季報を使うと今回紹介した企業のデータをすぐに見ることができるので、四季報を活用することをオススメします。
テンバガー候補を探すのはお宝を探すようで楽しいですよ!時間のある時に探してみて下さい!
ではまた!
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