前回の投稿でグロース株とバリュー株について紹介しました。
グロース株とバリュー株の解説記事はこちら
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今回の記事では、バリュー株とグロース株の見分け方について紹介していきます。いわゆる「ファンダメンタルズ分析」をすることによって、見分けることができます。
ファンダメンタルズ分析とは株式の本質的価値(ファンダメンタル・バリュー)を決定する企業の財務状況や業績状況のデータをもとに分析し、
- PER(株価収益率)
- PBR(株価純資産倍率)
- ROE(株主資本利益率)
といった指標を使うことによって、バリュー株かグロース株か判断することができます。そのためファンダメンタルズ分析は非常に重要になりますので、上記の指標の説明・解説を簡単に致します。
一気に理解しようとすると難しいと思うので、何度も繰り返しみて理解することをオススメします。
見分け方① ~PER(株価収益率)~
- PER=株価と会社の利益を比較し、株価が割安か判断
- 算出方法=株価÷1株あたりの純利益率(EPS)
- 15~20倍が標準(セクターで変化)
【PERを使用する際の注意点】
- 純利益率は予想値を使用することです。
- 高PERの株価は成長性が高い株(グロース株)の可能性が高いです。
ちなみにテスラのPERは約1500倍と驚異的な数字になっています。このように現在の利益はあまり出ていないが、将来の成長率で株価があがっている銘柄のPERが100倍以上になることは米国株ではよくあります。
見分け方② ~PBR(株価純資産倍率)~
- PBR=企業の純資産に対しての株価の水準が割安か判断
- 算出方法=株価÷一株あたり純資産(BPS)
- 10倍前後が標準(セクターで変化)
見分け方③ ~ROE(株主資本利益率)~
- ROE=企業が自己資本でどれだけ利益をあげられるかということを表す
- 算出方法=当期純利益÷自己資本×100
- ROEが高い銘柄の方が株価は伸びやすい。
【ROEを使用する際の注意点】
- 自己資本の小さい企業の高ROEは気をつけるべきです。自己資本が小さいのは安全性の面で不安な側面があります。よって自己資本の数字も注意してみていくべきです。
売り上げ・利益の伸び率
グロース株を分析する上では、売り上げや利益が前の年と比べてどれくらい伸びているのかという点を注目しておく必要があります。
売り上げの伸び率の算出方法としては
売り上げの伸び率=(当期の売り上げ−前期の売り上げ)÷前期の売り上げ
過去3〜5年に渡って、売上高や利益が継続して大きな上昇をしているかを確認しましょう。特に売上高が前年同期比で10%以上の成長を数年に渡って続いている銘柄は、グロース株と考えることができます。
ファンダメンタルズ分析は四季報の活用がオススメ
東洋経済新報社の「会社四季報」はファンダメンタルズ分析の心強い味方です。
四季報には財務諸表の最も大切な部分のデータがコンパクトにまとめられており、東洋経済の記者による分析も読むことができます。しかも上場企業全社の情報が一冊にまとまっているので、類似する銘柄同士の比較も簡単です。
また、米国版の四季報もあるので、米国株投資をする人は必携です!

まずはGAFAMやテスラなど馴染みのある銘柄をみて、各種指数がどういったものなのか把握するのがよいと思います。
ファンダメンタルズ分析はまだまだ奥が深いので、また投稿します。今回は入門編ということで絶対に押さえてほしいものを紹介しました。
では、また!
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