2022年が始まってまだ間もないですが、皆さんは今年の米国株はどのような展望になると考えていますか?
私は現状、2021年・2020年のように好調になるとは思っていません。
2022年に米国株で簡単には勝てない理由をシリーズ化してお伝えします。
1回目は相場サイクルの観点です。
業績相場の移行により、業績の良い銘柄のみ伸びる
※相場サイクルの話が出てくるので、知らない人は下記の表を確認して下さい。


2020年のコロナショック以降、米国を始め多くの国が様々な手法を使って、国にお金をばら撒いてきました。不景気の時に行われる相場を「金融相場」と言います。
金融相場は4つの相場サイクルの中で最も株価が上がります。
特に2020年は金融相場の典型で、金利は下がり、企業にお金の流れやすい環境ができたことによって、コロナの影響を直に受ける業種を除いて、米国主要指数や個別銘柄は軒並み伸びていきました。
しかし、2022年は米国で利上げが始まります。そして、テーパリング(量的緩和の縮小)は昨年の計画より倍速以上に加速をして、国がお金をばら撒くことをやめます。いわゆる「業績相場」に移行します。
業績相場の位置づけとしては、上記のように4つの相場サイクルの中でも2番目に株価が伸びやすいですが、金融相場のように多くの銘柄が伸びるわけではありません。
業績相場の株の選び方
毎期の決算が良く、しっかりと業績の良い企業の株のみ安定して伸びていくのが業績相場です。ですから、チャート分析のみで個別銘柄を買うのはかなり危険な行為です。
- 企業の決算の時期を把握し
- 決算の数字が分析し、
- 決算が悪い、もしくは悪くなりそうな銘柄の比率を下がる
いわゆる「ファンダメンタルズ分析」が重要になっていきます。
ファンダメンタルズ分析でしっかりと企業の数字を分析し買う銘柄を選定し、テクニカル分析で上昇するチャートパターンになっている銘柄をさらに選定することが大事なのです。これは当たり前の個別銘柄の選び方で何も捻りはないのが、王道でもあります
。王道は裏切りません。
投資初心者に人は無難に…
投資初心者の人は、無理して個別株に手を出さない方が得策だと思います。
- つみたてNISAでノーロードの米国投資信託を満額運用
- VOOやVTIの米国ETFを安値で買い増し
この2つの方法で運用するのが、大きなリスクを背負うことをせずに運用することができるので、良いかと思います。
この1年はしっかりと米国をはじめとする世界市場の動向を日々確認をし、「なぜ株価が上がったのか?もしくは下がったのか?」マーケット事情を把握するのが大事です。
どういうタイミングで株が上下するのか知る方が投資をする方が後々の投資人生に良い影響を与えるのではないでしょうか?
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